コアラ先生と僕らの革命

ぼくは君たちにフェアプレーの精神を伝えたい

温かいモノと冷たいモノお分けしますか?

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やぁ、今日も遠いところからよく来てくれたね。


ん? そこに置いてあるのは何かって?

 


3月というのに、まだとても寒いから、缶コーヒーと、おやつのチョコドーナツを用意しておいたんだよ。あとで一緒に食べようじゃないか。

 

 

 

そうそう、そういえば今日、こんな事を思ったんだけど・・・

まぁ、他愛も無い話だけど、コーヒーでも飲みながら聞いておくれよ。

 

 

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コンビニでね、温かいモノと冷たいモノを一緒に買うと
かいモノと冷たいモノで袋をお分けしますか?」って店員から聞かれるよね?

 


この質問、よくよく考えると、とてもホスピタリティに満ちあふれた、良い質問だと思うんだ。

 


だって、たいていは「いちいち分けなくても問題ない商品の組み合わせ」の場合がほとんどだから。
例えば、「お弁当とお茶」だったり、「肉まんと缶コーヒー」だったりね。


逆に、「温めた弁当とアイスクリーム」とか、袋を分けなければ明らかにマズいことになる商品の場合は、そんなこと聞かずに分けてくれる。

 


だから、『かいモノと冷たいモノで袋をお分けしますか?』って聞いてくる時は、「一緒にいれちゃっても問題ない」商品の組み合わせの時だけ聞くんだ。

 


で、聞かれた客は、たいてい「一緒でいいですよ」って言う。
まぁ、「袋はひとつの方が持ちやすいから」っていう程度の理由から、なんだけど。

 


でも、そう答えると店員が「ありがとうございます」って言ってくれる。
すると、とたんに客は「嬉しい」という感情がこみ上げてくるんだよね。

 

 

 

そして続けざまに、

 

 

  • 店員の仕事をひとつ減らして楽にしてあげた
  • ビニール袋の資源も節約して地球に優しい人間だ
  • しかも感謝の言葉をもらえた

 

 


と、麻雀でトリプル役満を揃えたがごとく「俺SUGEEEE!」という歓喜と自尊の感情の波が押し寄せてきて、とっても良い気分になれるんだ。

 


つまり、店員の『温かいモノと冷たいモノ袋をおわけしますか?』という言葉は、お客を上機嫌にさせるために存在している魔法の言葉なんだよ。

 

 


・・・でも、実は店員にとってこの言葉、魔法の言葉であると同時に、必ず使わなければならない呪縛のようなものでもあるんだよね。

 

 


だって、不思議なことに「別に袋を分けなくてもいい商品」の時、店員が何も聞かずに勝手に一緒の袋に入れると、なんかちょっと腹が立ってくるんだ。


『なんで俺の許可なく勝手に一緒の袋にいれてんの?』と感じて、なんとなく不機嫌になってしまう。

 

 


つまり、店員としては、「分けなくてもいい、温かい商品と冷たい商品」が同時購入された際には、聞くしかないってことになるんだけど、聞いておけばお互いWin-Winになれるんだから、使っておいて損はナイってワケだ。

 


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・・・とまぁ、そんな他愛もないことを考えていたって話さ。

 

 

で、そんなコンビニでの買い物で上機嫌になったのが私で、買ってきたのがそのチョコドーナツさ。

 

話も長引いてしまったし、さっそく頂こうじゃないか。

 

 

 

 


・・・ん? チョコが溶けてるだって?

 

 

 


こういう場合、『温かいモノと冷たいモノで袋をおわけしますか?』って聞かずに、袋分けるだろ、店員!